久々のblog更新(真の病魔との遭遇)

ついにラスボスの正体を知った私は、病魔をジワジワと追い詰める為の魔法薬を手に入れ、生活に平和を取り戻したかに見えました・・・しかし気づくと事態はより悪化しはじめ、私は顔の見えない敵から繰り出される攻撃(胃痛)に苦しみ始めるのです・・・

十二指腸潰瘍に合わせた薬をもらい、私は平穏な生活を思い描きウキウキした気分で家路に付きました。早速薬を飲み、次第に傷みが無くなっていくだろうと思い、早速「十二指腸潰瘍」の詳細をwikipediaで確認しました。すると十二指腸潰瘍は空腹時に胃の痛む症状があり、胃潰瘍は食後に胃が痛む症状が多いと書かれていました。確かに私は空腹時に胃が痛みだしていたので、あの傷みはそのせいだったのかと、より病気の回復に進んでいることを確信し安心していました。

しかし、少し気になるのは体温の変動に関してです。これはどうも十二指腸潰瘍とは関係が無いように思えます。しかし、私は人が悪寒を感じるシステムに興味を持ち始めていたので、wikipediaで悪寒に関しても調べまくりました。そして人間の凄い細菌への防衛システムを持っている事を知って感動を覚えました。

人間の体が発熱するのは、病気が悪さをして熱が高くなってしまうのではなく、体にウィルスや細菌が大量に侵入したことを体が感知すると、自ら酵素を使って人間の平常体温の設定を37度から39度に上げるんだそうです。要するに私達の体が熱を出すよう指令しているわけです。なんでこんなことをするのかといえば、細菌を退治する白血球は通常体温の37度付近ではあまり活発に活動できないんだそうです。逆にウィルスや細菌は人間の体内温度で活発に活動するものが大半で、このままでは人間の体は病気に蝕まれてしまいます。

しかし白血球は体内温度が１度上がると活動能力が５倍近く高くなり、体温が39度になると最大の力を発揮できるようになるそうです。逆にウィルスや細菌は体内温度が39度近くになると、活動が鈍くなって中には活動停止してしまうものも出てくるそうです。発熱とは一時的に人間の体に負荷をかけつつも、病原菌との闘いを有利に進めるための防衛本能で、平常体温が酵素の働きで高く設定されると、体の体温が設定された温度に満たないので悪寒が襲ってきて体温を上げようとしはじめ、逆に37度に急に戻されると体が暑くてしかたなく感じるようです。

ということは、私の体温の異常は潰瘍のキズからバイ菌が入って一時的に体が平常体温を変更しているせいなんだと思いました。風邪の時のような関節の痛みが無いのは風邪とは違う菌のせいなのかもしれないと思いました。

いずれ潰瘍のキズが収まれば、この体の異常も改善し快適な生活が戻ってくると思い、私は迷惑をかけたクライアントさん達に事後報告をして体調が改善に向かっていますと報告をしたのです・・・

しかし、それから数日もしないうちに、私の胃はまた酷く痛み始めました。やはり潰瘍のキズからバイ菌が入って、そのせいで腹痛まで引き起こしてるんだなと最初は耐えていたのですが、そのうち最初の頃の傷みに戻ったかと思うほど胃痛が激しくなり、相変わらず毎日のように体温変動が起こって仕事が手につかなくなってしまいました。

もう大丈夫ですと連絡してた直後に、最初の状態に逆戻りしてしまって、また最悪のタイミングで行動してしまったと後悔しました。とにかく次の診察で先生に相談しようと病院に行き、先生に「潰瘍のキズからバイ菌が入るせいなのか、また胃の痛みが酷くなってきました」と話したら、あっさりと「潰瘍からは菌は侵入しませんよ」ってピシャリと間違いを指摘されてしまいました・・・(汗

確かにあとで調べてみると、十二指腸は胃と同じく弱酸性の粘膜で守られていて、臓器の細胞表面は少しづつ弱酸性の粘膜で溶かされているものの、新陳代謝のスピードが上回るので胃や十二指腸の臓器は胃液に溶かされることは無いそうで、その弱酸性の粘膜は粘性も高く細菌が腸の表面にとどく前に溶かされてしまうので、潰瘍のキズから菌が入ることはありえないんだそうです。

 

となると、この胃の痛みは何が原因なんだろう？ と先生に聞いたのですが、もう十二指腸潰瘍って診断したのにめんどくさいな～って態度で「風邪なんじゃないですか？」って言われてしまい、あぁ～先生まともに取り合ってくれない・・・と絶望感が押し寄せてきました。そして胃の痛みも更に激しくなっていくのです・・・

 

次は、自らの力で真のラスボスへの探求を決意することとなります・・・